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この世界の(さらにいくつもの)片隅に

午後から映画を観てきました。

 

前作を見た時に感動したのは、

戦争、原爆、悲惨な時期を過ごした人々が前を向いて生きていく姿でした。

立ち直っていくために奮起するとかではなく、ただただ日常を取り戻そうする人々のひた向きというよりは自然な姿を見たことでした。

人ってなんて強いのだろうという事。

感動で号泣するのではなく、終わった時にツーっと頬に伝ってくる涙。

自分で整理のつかない感情に驚いたのを覚えています。

今回もは前に感じた事にもう一つ、主人公が右手を失い絶望の淵に立っているときに思い返す、人々の言葉。

「良かったねー」です。

主人公は何が良かったんだと考えるシーンがあるのですが

この「良かったねー」の奥にある怪我の治りが早い、命を落とさずに、みんなが無事である、傍に愛する家族や友達がいることの喜び、いろいろな意味が含まれているように感じました。

苦境に有るにもかかわらず、喜びを見出す人々。

前にも同じシーンを見ていたのにその時に気づかなかったこの言葉の凄さを感じて、私の感動はまた一つ深い物になったと思います。

「良かったねー」良い言葉です。

大切にしたいと思いました。